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2022年 夢解きスクール秋学期 第3回 紹介

2022年 夢解きスクール秋学期 第3回 紹介

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2022年10月9日夢解きスクール秋学期講義第3回目「父性的援助と思いやり」 

使用昔話「ヘンゼルとグレーテル」等

テキスト「夢とおとぎ話による母親援助」第3章

 

育む父性

 父性の肯定的な面は、決断力、勇気、力強さという機能で表現される。そして、向こう記事は男の勲章と言われてきたように、失敗は成功のもとと考える側面があり、少々の失敗やトラブル、挫折は必要悪とおうように構える。

 私はこの肯定的な父性をイメージして母親たちに接している。援助者は子育てに少々の間違いがあっても、いくらでもあとで修復が可能だという態度でいることが大切である。実際に、例えば親から虐待を受けた子であっても、精神的に大きな痛手を被った子どもと、それでもなお一筋の輝く光を持ちながら生きている子どもがいるように、幼児期のダメージが人生すべてに影響を及ぼすわけではないし、後年になってかなりの修復が可能である。要は、親も子も人生を逃げずに、悪い結果をも積極的に引き受けながら生きるかどうかにかかっている。子どもの成長過程にはマイナスと思われる行動も必要なのである。

 この成長過程を認識することで、母親は心が癒されたような、ほっとした気持ちになる。すなわち、見捨てられていた父性に支えられることにつながる。これにより、母親は多様な見方ができるようになり、例えば前述した、弁当のおかずをもらっただけで、もの凄く恥ずかしさを感じ、子どもを叱りまくるような人が、あまりにも人目を気にしすぎて余裕をなくしていたということに気づき、他人がどう思おうと私の子なんだと自信を持てるようになるのである。このように、社会的な評価をあまりにも気にしすぎていた状態から抜け出すと、子どもの気持ちを理解する姿勢ができ、子どもの状態に合わせるようになるのである。

 以上のことについて、昔話「ヘンゼルとグレーテル」等を提示し、解説します。

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